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執筆者の写真NAKAMURA. Ph.D.

【先行研究調査】救急救命士(博士)が使用する論文検索エンジンを紹介

 皆さんは「先行論文」を調査したことはありますでしょうか?今回の記事では、博士号を有する救急救命士が実際に使用している論文検索エンジンを紹介いたします。臨床で疑問に思ったことやこれから研究をする始める方は最後までご覧ください。


 いざ研究を始めるとなると先行文献の調査は大変重要な作業になります。また、臨床を行っていると様々な疑問が湧き出てきます。そんな疑問を解決できるかもしれない「先人たちが残した知恵」が(先行)論文なのです。本にも載っていない最新の研究に触れることで、救急医療の最前線をみることができます。また、今現在分かっていて、分かっていないことを知ることは研究を始める第1歩となります。

 今回の記事では、博士号を有する救急救命士が普段よく使用している検索エンジンをいくつか紹介いたします。是非参考にしてみてください。


【先行研究調査】救急救命士(博士)が使用する論文検索エンジンを紹介

 

高頻度で使用する検索エンジン一覧

 〇 Google scholar(無料)

 〇 J stage(無料)

 〇 PubMed(無料)

 〇 医中誌(有料)

 〇 メディカルオンライン(有料)

 


Google scholar(Google)


個人的なおススメ度:★★★★★

 とりあえずのGoogle scholarです。何か困ったらとりあえず検索しています。最も使用頻度が高い論文検索エンジンになります。「Google scholar」は簡単に検索できて多岐にわたる分野と出典の論説、論文、書籍、要約、法律関係資料が閲覧できます。なんといっても無料で検索できます。さらにログイン作業等も必要ないので手軽に使用できるのが特徴です。中には有料の記事もありますので都度確認してみてください。検索上位の論文ほど被引用数が多く、評価が高い論文となっています。

リンク:https://scholar.google.co.jp/schhp?hl=ja


J stage国立研究開発法人科学技術振興機構


個人的なおススメ度:★★★★

 J-STAGEは、文部科学省所管の国立研究開発法人科学技術振興機構が運営する電子ジャーナルの無料公開システムです。1998年にプロジェクトがスタートした。正式名称は科学技術情報発信・流通総合システムです。J-STAGEは、学協会に対し、インターネット上で学術雑誌を公開するシステムとノウハウを無料で提供しています。

 救急に関連する学会では、日本救急医学会雑誌、日本臨床救急医学会雑誌、日本外傷学会雑誌、日本集中治療学会雑誌、日本蘇生学会雑誌、日本災害学会雑誌等の論文を集中的に検索する際に使用しています。

リンク:https://www.jstage.jst.go.jp/browse/-char/ja/



PubMed (National Library of Medicine)


個人的なおススメ度:★★★

 PubMedは、生命科学や生物医学に関する参考文献や要約を掲載するMEDLINEなどへの無料検索エンジンです。 アメリカ国立衛生研究所のアメリカ国立医学図書館が情報検索Entrezシステムの一部としてデータベースを運用しています。海外論文の検索に優れているので、国内よりも海外の論文を調べるときに使用しています。

リンク:https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/


医中誌医学中央雑誌刊行会


個人的なおススメ度:★★

 医中誌Webとは、日本国内の医学関連分野の文献情報を収集した有料のオンラインデータベースです。日本で発行される医学、歯学、薬学、看護学、獣医学分野の学術誌に掲載された原著論文や会議録等を収載対象とし、2017年9月時点では1,100万件以上の文献情報の検索と閲覧が可能です。しかし、有料なので注意が必要です。

リンク:https://search.jamas.or.jp/search


メディカルオンライン株式会社メテオ


個人的なおススメ度:★★★★

 メディカルオンラインは、医学文献の検索全文閲覧をはじめ医薬品・医療機器・医療関連サービスの情報を幅広く提供する、会員制の医学・医療の総合サイトです。論文だけではなく、PDF資料として本の抜粋記事なども閲覧できるので大変便利です。個人で申し込むと有料ですが、大学院生などであれば学内のネットワーク経由で無料で閲覧できるかもしれません。



まとめ

 いかがでしょうか。救急救命士が使用しているというより、論文を検索する科学者は皆さん使用している検索エンジンでしたね。実際に検索エンジンを使用して論文を探してみるのが一番勉強になります。まずは自分の興味のある分野のキーワードを検索してみましょう。新たな発見があるかもしれせん。

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